クレジットカードでの投資信託の積立て投資とは
クレカ投信積立ては、積立証券会社ごとにあらかじめ指定されたクレジットカードを使用し、自分の好きな投資信託の買付額を決めて毎月積立てをしていくことです。
一度にまとめて投資をするのではなく、一定額を積立て継続することをドルコスト平均法といい、資産形成に効果的と言われています。
日本でもインデックスファンドを中心に多くの積立投資がされていますね。
そんなクレカ投信積立ですが、これまでは選択肢が少なかったこともあり楽天証券1強の時代だったと思います。
最近になってネット証券各社でもクレカ積立てができるようになり選択肢が増えたこと、2022年9月以降に楽天証券で還元ポイント改悪(条件あり)されることで、どれが自分に最適な条件か悩むこともあるのではないでしょうか。
例えば、2022年に開始したマネックス証券は一律1.1%還元、auカブコムは一律1%還元に加えてauユーザーは1年間限定で5%還元の破格のキャンペーン中です。
今回は投資する際の判断基準となる項目について、主要なネット証券会社4社のクレカ投信積立ての特徴を一覧にしてみました。
ネット証券4社のクレカ積立の特徴
auカブコム証券
■auカブコム証券×au PAYカード
2022年3月28日からクレカ積立てが始まりました。
■ポイント還元
通常は積立額の1%ポイント還元です。1年間限定ですが、au利用者は4%、UQモバイル利用者は2%の上乗せキャンペーンを実施しています。
auユーザーが上限の5万円を積立てした場合は、毎月2500ポンタポイントが付与されます。
au経済圏の人にとって破格のキャンペーンですが、7月末でエントリー受付終了のようなので気になる場合は要確認です。
■投信保有ポイント
信託報酬の低い人気インデックスファンドの多くは、0.005%と他社と比べて低いですね。
SBI証券
■SBI証券×三井住友カード
2021年6月30日に開始されました。
■ポイント還元
カードのランクに応じて、0.5%、1%、2%とポイント還元率に差があるのが特徴です。
年会費無料カード(実質無料を含む)の還元率は0.5%と、他社と比べて見劣りしますね。
ただし、年会費はかかりますがゴールドカードにすると1%還元にアップします。三井住友ゴールドカードは1年間で100万円利用を1度でも達成するとその後は永年、年会費無料になるとアナウンスされています。
ゴールドカードとしての特典(空港ラウンジ利用等)もあるので、ゴールドを1枚持っておきたいという人は検討する価値がありそうです。
ニイマルク自身も今年に入ってからゴールドにランクアップしたので、只今、100万円達成へ実践中です。
ちなみに2021年春までは楽天ゴールドカードを保有していましたが、楽天市場でのポイントアップの廃止の改悪により通常カードにグレードダウンしていたため、タイミング的にも良かったです。
※このほかにも、SBI 証券ではタカシマヤカードや東急カードでの積立てにも対応していますが、今回は省略します。
■投信保有ポイント
SBI証券はファンドごとに細かく設定されています。
具体的に、人気のeMAXIS Slimシリーズでも異なっていることがわかります。
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は 0.042%
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は0.034%
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは0.0365%
そのほか、SBI証券では、他証券会社から投資信託を移管した際の出庫手数料が全額戻ってくる「投信引っ越しプログラム」を開催中なのでSBI証券で保有したい場合はチャンスですね。
楽天証券
■楽天証券×楽天カード
2018年10月27日に開始したようです。
■ポイント還元
2022年9月買付からポイント還元制度が大きく変更します。(残念ながら改悪です)
これまでは一律1%還元だったものが、投資信託の信託報酬(代行手数料)によって0.2%又は1%還元に分けられます。
- 信託報酬のうち代行手数料が0.4%未満・・・0.2%還元
- 信託報酬のうち代行手数料が0.4%以上・・・1%還元
※新たな制度の楽天キャッシュを利用すると、一律0.5%還元になります。
楽天キャッシュは買付日を自由に設定することができるので時間分散の面でプラスです。
■投信保有ポイント
2022年4月から「一定の残高を保有している場合」から「一定の残高をはじめて達成した場合」のみにポイント付与されるよう変更されました。
このため、投信積立をしても他社のように毎月ポイントをもらい続けることはできませんね。
マネックス証券
■マネックス証券×マネックスカード
2022年2月25日に開始されました。
■ポイント還元
マネックスカードを利用すると一律1.1%還元です。
ネット検索するとマネックスカードの審査基準は厳しいのか(謎?)、カードの審査に通らない人が多くいるようです。
auカブコムの期間限定5% 還元を除くと、年会費無料(実質を含む)カードでは還元率が一番高くなります。
この還元率が継続できるのか、興味深くみていきたいと思います。
大きな特徴にが買付日があり、他社は毎月1日が多いところマネックス証券は24日です。
買付日も分散するのが理想です。
複数のクレカ積立投資をする余裕がある場合は、マネックス証券を組み入れるのも一案だと思います。
■投信保有ポイント
eMAXIS Slimシリーズなどは付与率が(B)に分類され、0.03%です。
ネット証券4社のクレカ投信積立て比較まとめ
証券会社 | auカブコム証券 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
対象カード | au PAYカード | 三井住友カード | ・楽天カード ・楽天キャッシュ | マネックスカード |
買付日 | 毎月第1営業日 | 毎月1日 | ■クレカ ・毎月1日 ■楽天キャッシュ ・任意設定可 | 毎月24日 |
買付上限額 | 5万円 | 5万円 | ■クレカ ・5万円 ■楽天キャッシュ ・5万円 (合計10万円可) | 5万円 |
ポイント還元率 | 1% (auユーザーは 1年間限定で プラス4%特典) | カードの種類 により0.5%~2% (ゴールドは1%) | ■クレカ ・0.2%(代行 手数料0.4%未満) ・1%(代行 手数料0.4%以上) ■楽天キャッシュ ・0.5% | 1.1% |
還元ポイント | ポンタポイント | Vポイント | 楽天ポイント | マネックス ポイント |
ポイント投資 | ○ | ○ | ○ | × (ポンタポイント などに等交換 できるので 他証券会社 で投資は○) |
【上段】投信保有 ポイントの付与 ・付与日 【中段】eMAXIS Slim S&P500の の付与率 【下段】インベ スコ世界厳選株式 の付与率 | ○ (毎月、月末頃) | ○ (毎月10日) | △ (指定された 残高達成時 のみ付与) | ○ (月末最終 営業日 の翌日) |
0.005% | 0.034% | 残高に応じて 10ポイント~ | 0.03% | |
0.005% | 0.10% | 残高に応じて 10ポイント~ | 0.08% | |
投信保有ポイント の解説ページ | auカブコム証券 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
これまで実績の長い楽天証券が改悪していることから、他社がポイント還元を維持できるのかを見極める必要がありそうです。
改悪があるたびに証券会社を変更して移管などするのは、煩雑になってしまいますからね。
注)なお、各社ともに条件が頻繁に変更されると想定されるので、最終的にはご自身でご確認をお願いします。また、投資を推奨するものではありませんので、ご了承ください。
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