サイドFIREまでのロードマップを作りました【Road to 2029】(2023年版)

サイドFIRE
ある昼の空

お昼休憩で職場の近くにある大きな公園のベンチに腰を掛け、少しの間でも目を閉じていると頭がスッキリすることを覚え、日課になりつつある二イマルクです。

公園で目を閉じていると、子連れの親、ワンちゃんの散歩、ランニングをしている人、風で揺れる枝木の音などが心地良く聞こえます。

ある日、その公園で空を見上げて撮影したのがトップの写真になります。

サイドFIREのロードマップを作ろうと思ったきっかけ

さて、本題に入ります。
2023年最初の記事は、今後の人生プランを明確化するための第一歩としてサイドFIREのロードマップを描いていきたいと思います。

この記事を書こうと思ったきっかけになったのは、2022年12月に発表されたNISAの大幅拡充というビックニュースでした。

12月16日の税制改正大綱の発表前日に報道されていた上限額よりも一晩にして大幅に引き上げられるというサプライズもありましたね。

発表された制度設計のまま2024年に新NISAが始動してくれることを祈るばかりです。

NISA拡充の確認

大きなポイントは次の4つでしょうか
①NISA制度の恒久化
②投資期間の無期限化
③累計利用枠上限1800万円の簿価管理(うち「成長投資枠」は1200万円まで)
④年間投資枠上限 積立120万円、成長枠240万円

2024年開始の新NISAを最短5年間で満額1800万円利用することを想像していると、自分にとってのサイドFIREが漠然としたイメージから現実味のあるものに変わりました。

とは言っても、最短でも新NISAをフル活用した6年の長丁場になるので、成功率を高めるためには計画を立てて進捗管理をするのが有効だと思いました。

サイドFIRE後の生活の準備期間にもなるので、有意義なものにしなければと思ったのもきっかけです。

ロードマップを作成する前に、まずは目的・目標・手段を整理してみます。

ロードマップ自体は漠然としたものを指すようですが、目的を達成するためには具体的な目標・手段を設定することが重要です。我々が仕事で取り組むことと同じですが、具体的内容であると日々の行動に結びつきやすくなるからです。
そのほかにも定量的な目標達成度の測定が可能で、達成までの期限を設けることもポイントとして取り入れました。

二イマルクの計画

■目的(実現を目指している最終地点)
・人生後半を自分の好きなことで社会の役に立てるようなことをして過ごす
■目標(目的を達成するために設けた目当て)
・年間配当金240万円(月20万円)の配当生活ができる水準を達成する
・社会に役に立てる具体的目標の設定とスキルを身に着ける
■手段(目標を実現するために行うこと)
・新NISAを最短5年間でフル活用し、2028年に年間配当金240万円を達成するために投資を継続する
・スキルを高めるための勉強と外部交流を意識的に取り組む(具体的にはFPやコンサルの資格取得、ブログやユーチューブ開始など)

2029年 サイドFIREのロードマップ

設定した2029年のサイドFIREまで6年間のロードマップです。

個人の価値観で人生の幸福感は異なってきますが、二イマルクは経済的に不自由ない生活水準を維持した上で、人生後半は興味とやりがいがあることで社会の役立てることをしてみたいと思っています。(子育て、農業、中小企業支援など)

半農半X(はんのうはんエックス)

例えば、最近注目が高まっている農業とそれ以外の何か「X(エックス)」を両立する生活があります。
・半農は半分の労力で行う小さな農業のことで、「自分が食べる量だけあればいいい」という考え方です。
・X(エックス)に何を選ぶかは個人の自由で、興味があることであったり得意なことをライフスタイルに取り入れることができます。

最低減の生活水準には、年間配当金240万円(月20万円)を設定しています。

これにプラスして、フリーランス・起業での若干の収入を得て生活するという計画です。

直近である2022年の年間配当金は税引き後で約85.2万円(進捗率35.5%)でした。

これまでの実績を2029年のロードマップに当てはめたのが下の図です。

配当金を年間12万円(月平均1万円)積み上げるには、利回り4%で300万円、利回り5%でも240万円必要で、アラフォーサラリーマンの二イマルクにとって高いハードルです。

ストレスにならない範囲で投資をするのがポリシーなので、一定程度の余暇を楽しむ支出は惜しみませんが、待機用の現金は積み増しせずにボーナス等も全力投入予定です。

2021年から2022年は配当金を約46.7万円積み上げることができましたが、一部を分配利回り20%以上の投資信託インベスコ世界厳選株式(世界のベスト)で運用したのが大きく貢献しています。

世界のベストのような毎月分配型投資信託の中には分配金原資として元本の取り崩しを行うものがあり(特別分配金)、金融庁のレポートなどで資産形成上の問題が指摘されています。

そのような背景も影響してか、資産形成を重視する新NISAでは毎月分配型投資信託は対象外の方針が示されています。(残り1年ですが現行の一般NISAでは、毎月分配型投資信託も対象になっています。)

毎月分配型投資信託は若年層の資産形成の観点では不向きな面もあり商品特性を理解する必要がありますが、シニア層など個人の状況によっては投資先の1案になると思います。

ちなみに2023年1月現在の投資信託純資産残高1位は、毎月分配型投資信託のアライアンスバーンスタイン・米国成長株投信(予想分配金提示型)です。

インベスコ世界厳選株式(世界のベスト)の評価と、毎月分配型投資信託の課題についての記事を書いていますのでご参考にしてください。

2023年の目標

ロードマップは抽象的なものなので、毎年ローリングプランを作成していきたいと思います。(初年度の2023年からローリングプランというのもおかしいと思いますが御容赦ください)

2023年の3大目標

①年間配当金120万円
②分散したポートフォリオの再構築
③スキル向上を目指してブログ継続・ユーチューブ開始・コンサル/金融系の資格取得

目標1 年間配当金120万円

2023年は年間配当金120万円(月平均10万円)が一番大きな目標です。

二イマルクはキャッシュフローを重視しているので、金融資産の総計としてはあまり意識していませんがサイドFIRE時に6000~7000万円を想定しています。

野村総研の資料を見ると、準富裕層に該当するようです。
※現在は、最下層のマス層です

出典:野村総合研究所HP

二イマルクは完全リタイアではなく、社会との接点を持ちながら労働ををして配当生活の不足分を補う計画ですので、世間で言われているサイドFIREよりも少し低めだと思います。

目標2 分散の効いたポートフォリオの再構築

スーパーやコンビニでの各商品に加えて、マクドナルド・ユニクロ・無印良品など、身近な商品の値上げラッシュが止まりません。

そして値上げ幅も大きいです。

適正な物価上昇は、国際競争力を高めるためにも日本にとって良いことだと思いますが、急激なコストプッシュ型のインフレは困惑してしまいます。

このように、昨年は「強烈なインフレ」や「円価値の低下」などのリスクが顕在化し、サイドFIREに向けて「強固で分散の効いたポートフォリオの構築」の重要性の意識が高まりました。

2023年は配当金積上げの正念場の時期のため、株式ほぼ100%のアセット(資産配分)を変更するつもりはありません(生活予備費の現金は除く)。

しかし、地域分散・通貨分散・業種分散・時間分散には留意していきたいと思います。

インベスコ世界厳選株式(世界のベスト)に投資した理由も現在キャッシュフローを高めるだけでなく、地域分散(世界株式が対象)・通貨分散(為替ヘッジなし)も考慮したものです。

基本的投資スタイルが累進配当・DOE採用銘柄・高配当株であることには変わりませんが、東証33業種でみると卸売・銀行に偏っているので、今後、業種分散について整理してみたいと思います。

投資スタイルにしている累進配当・DOE採用銘柄の高配当株が総合商社や銀行銘柄に多くみられるので偏りが出るのは当然かもしれませんが、まずは現状把握してみたいと思います。

ちなみに銀行株は低金利が長く続いており、投資本などではこれからのビジネスモデルとしても将来性が低いと位置付けられることが多く、高配当金利回りの不人気株でした。

2022年12月の実質金利上昇により、銀行株がの株価は軒並み急上昇で、ニイマルクの買付時からはダブルバガー銘柄も出ています。

東証33業種

目標3 スキル向上

サイドFIRE後は、自分のライフスタイルで興味があることをしてみたい(フリーランス・起業)と思っています。

HP作成や情報発信は今後も欠かせない技術だと思うので、まずはブログを継続していきたいと思います。

ブログの内容は、客観的で信頼性の高い情報を収集した後に自分の考察を書くよう意識し、訪問してくれた方が読みやすく参考になるようライティング技術も高めたいですね。

ブログを書くと情報や思考が整理されるので、自分にとってメリットでもあると思っています。

ブログに加えて2023年はユーチューブも始めてみたいと思っています。

時間を多く取ることが難しいので、操作を覚えるところから始めてみたいと思っています。
※ちなみに、お正月はお遊びでテスト動画をいくつか作ってみました。

最後は、実務的なスキル向上のためコンサル系・金融系の資格を取得したいと思っています。
(FP3級は8年くらい前に取っているので、ランクアップとか・・・)

サイドFIRE後は中小企業の支援も興味があると記載しましたが、中小企業庁の2022年版「中小企業白書」を見てもわかるとおり、後継者不在の割合が60%以上で推移しています。

出典:2022年版「中小企業白書」(中小企業庁HP)

後継者不在の中小企業は売り手としてM&A(事業譲渡等)をすることが増えており、今後も増加傾向が続く見込みのようです。

サイドFIREまで6年間ある準備期間に、興味があり選択肢の一つでもある中小企業支援(もしくは自分が起業)を視野に入れて、コンサル系の勉強(資格取得を含めて)も始めてみたいと思います。

まとめ

2024年から制度拡充予定の新NISAをきっかけとして、サイドFIREに現実味が出てきたためロードマップを作成してみました。

人生は自分自身だけではく社会的な環境によっても変わっていくものなので、計画通りいくものではないと思います。(むしろ作らない方が良い場合もあるかもしれません)

まずは現在、想定していない状況等になった場合はその都度修正、年別のローリングプランで見直しをしながら取り組んでみたいと思います。

コメント

  1. ヘム より:

    ニイマルクさん、おはようございます。ヘムです。今日アップした記事でニイマルクさんのブログの事を書かせてもらいました。良かったら見てみてください。参考にさせてもらった記事があればまた書いていきたいと思います。

    あと、一昨日からTwitter始めました。良ければフォローしてください。

  2. ヘム より:

    東証プライム暫定17銘柄の記事良かったです。参考にしてヘムの「不人気銘柄」のポートフォリオに新しいカテゴリーとして組み入れてみようかなと思ってます。いつも有用な情報ありがとうございます(^^)/今年はどこかで、ヘムが起業した時の事とか、起業後の記事とかも少しづつアップしていこうかなと思ってます(^^)/また見てみてくださいね。

    • ニイマルク ニイマルク より:

      ヘムさん

      こんばんわ、ヘムさんの紹介記事も読ませていただきました。
      とても良く紹介していただき、ありがとうございました。

      ヘムさんもツイッター始めたんですね!?
      ニイマルク自体、全然使いこなせていませんが早速フォローさせていただきます。

      東証プライム暫定銘柄の記事が参考になったのであれば書いた甲斐があります。
      自分の記事を参考にしてもらえれば嬉しいので、是非、ご活用ください。
      今後も楽しみにしています。

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