【予想的中率100%】増配修正を予想した高配当4銘柄(2023年1Q決算時予想)

好決算の増配期待銘柄

先週までに、2023年3月期の中間決算が発表されました。

中間決算期に増配修正をした高配当94銘柄を7回の記事に渡って紹介してきましたが、その中には二イマルクが1Q決算時点で通期進捗率が高く、2Q以降に増配修正が期待できると記事にした4銘柄も含まれていました。

今回は、その4銘柄の増配内容について見ていきたいと思います。

まずは、1Q決算に確認した増配修正予想のポイントを振り返ってみます。

ニイマルクは本業の儲けである営業利益の進捗率に重点を置いていますが、今期は記録的な円安で海外売上比率の高い企業では為替の影響も多いので、為替損益を含む経常利益の進捗率で見てみました。

1Q決算で増配修正を予想したスクリーニング条件

条件①:第1四半期で換算した経常利益進捗率が130%以上
条件②:配当予想利回り4%以上
条件③:配当方針が定められており、利益上昇に伴い増配が期待できる
条件④:期末一括配当ではないこと(ニイマルク的に、年一回だと配当の実感が少ないため)

実際には、上記の条件①~④までに該当する銘柄は他にもありますが、業績変動が激しい海運銘柄などはニイマルクの長期運用方針には合わないため除外しています。

高千穂交易(2676) 

業種株価予想配当金予想配当利回り配当方針
9/17時点11/23時点従来増配
修正後
9/17時点11/23時点
卸売業2151円2230円103円116円4.8%5.2%配当性向100%(ROE3期平均8%達成まで継続)

中期経営計画でROE8%を達成するまで配当性向100%の株主還元政策をとっています。

配当性向100%は利益をすべて配当で還元するので、1Qの状況と今後の見通しから増配が期待できると思いチェックしていました。

1Q時点の通期経常利益換算率は132.6%と好調でしたが、電子部品や材料不足により生産計画に不安定な要素があるとして通期予想・配当予想については、据置きしていました。

中間決算でも通期業績には未だ不安定要素はあるとはしつつも、業績引上げを行い、配当を103円から116円に増額修正してくれました。

酒井重工業(6358)

業種株価予想配当金予想配当利回り配当方針
9/17時点11/23時点従来増配
修正後
9/17時点11/23時点
機械2992円3480円165円180円5.5%5.2%①ROE3%未満:配当性向100%
②ROE3~6%:DOE3%
③ROE6%超:配当性向50%

酒井重工業は配当政策にDOEを採用しています。

DOEはROEと配当性向の積で算出できます。酒井重工業は概ねDOE3%を株主還元として捉えていると思います。

配当方針①:ROE3%×配当性向100%=DOE3%
配当方針②:ダイレクトにDOE3%
配当方針③:ROE6%×配当性向50%=DOE3%

道路工事などに使用する大型ロードローラー機械メーカーです。

海外売上が好調であったことと、円安効果が加わったことで業績引上げ修正を行いました。

中期決算の引上げで、ROE6%を超える見通しであったことから配当方針③を採用し、配当を165円から180円に増額修正してくれました。

伯東(7433)

業種株価予想配当金予想配当利回り配当方針
9/17時点11/23時点従来増配
修正後
9/17時点11/23時点
卸売業3490円3710円160円250円4.6%6.7%総還元性向100%

電子部品事業、電子・機器事業が好調で業績を引上げ、配当を160円から250円に増額修正してくれました。

中期経営計画で2024年度まで残り3期は総還元性向100%を掲げています。

総還元性向は配当性向とは異なり、利益を「配当+自社株買い」として還元する政策です。

自社株買いをすると1株あたりの価値が向上するので、株主還元政策として重要視されています。

今回の増配修正により、配当性向は53.8%、5月と10月に発表した自社株買いを併せると総還元性向は100%になる予定です。

留意点として、増配と同日に発表した「主要取引先の商流変更」が来期以降の業績にどの程度影響をするのかを見ていく必要があると思います。

三信電気(8150)

業種株価予想配当金予想配当利回り配当方針
9/17時点11/23時点従来増配
修正後
9/17時点11/23時点
卸売業1741円2311円85円135円4.9%5.8%連結配当性向50%を目処

1Q時点の通期換算進捗率160.9%で、今回挙げた4銘柄の中でも特に好調で二イマルクの期待も高かった銘柄です。

半導体や電子部品の販売・技術サポートをしているデバイス事業が好調で業績予想を引上げ、配当は85円から135円に増額修正してくれました。

まとめ

高配当株投資がメインの二イマルクは決算発表時に、次の①~③のような銘柄に注目しています。
今回は1Q決算時に②・③の中から増配修正が期待できる銘柄として注目したものです。

①:業績引き上げに伴い、増配修正
②:業績引き上げをしたものの、配当は据置き
③:1Q決算で進捗率は高いものの、業績・配当は据え置き

理想は会社の増配発表前に購入して、インカムとキャピタルを両方狙う状況を作ることです。
増配修正された場合は株価の上昇も期待できますからね。

今回の中間決算では多くの企業が増配修正を行い、その中にはニイマルクが注目していた4銘柄も含まれていました。

もちろん期待はしていましたが、正直、中間決算時点でこんなにも増配修正があるとは思いませんでした。

投資時の注意点としては、期待の裏返しとして、それに見合った成果(例:増配)が得られなかった場合には失望売りによる株価下落等のリスクもあることです。

1Q決算と同様、中間決算を見て今後、増配修正が期待できる銘柄も記事にしてみたいと思います。

本記事は投資を推奨するものではありませんので、最終終的には最新の資料を確認し、ご自身で判断してください。

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