【第4弾】中間決算期に増配修正した高配当17銘柄(2022年秋季)

決算発表

前回に引き続き、決算発表に伴い、増配修正を発表した高配当銘柄を紹介します。

第4弾今回は、2022年11月7日~9日に増配修正を発表した銘柄です。

10月下旬から11月中旬にかけて、2023年3月期の決算銘柄が中間決算を発表します。
(2023年3月期の中間決算は、2022年4月から2022年9月までの決算になります)

中間決算にもなると通期業績予想引き上げに伴い、配当金予想を増額修正する企業が出てきます。

この段階で増配修正してくれる企業は、今後の業績に対して自信があり、かつ株主還元に力を入れていると思います。(増配修正を発表したのに、終わってみればやっぱり無理でした・・・というのでは投資家の信用を損ねてしまいますからね)

二イマルクは中間決算で、次の①~③のような銘柄に注目していますが、今回は①の増配修正を発表した銘柄を紹介したいと思います。

①:業績引き上げに伴い、増配修正
②:業績引き上げをしたものの、配当は据え置き
③:中間決算で進捗率は高いものの、業績・配当は据え置き

①・②の銘柄は発表後に株価が上昇してしまうことが多いので、③の中から第3四半期決算以降に増配修正が期待できる銘柄に先回りするとインカムとキャピタルの2重取りができるかもしれません。
2022年11月10日終値時点データ

総合商社は2Q決算時点で、第1弾で紹介した伊藤忠商事(8001)・豊田通商(8015)、第2弾で紹介した双日(2768)・三井物産(8031)に加えて、第3弾の丸紅(8002)・住友商事(8053)、今回の三菱商事(8058)と、7社中7社が増配発表をしました。

三菱商事は商社初の純利益1兆円越えが期待されますが、増配はわずか5円に留まりました。

資源高と円安の恩恵でなく、本当の実力で稼ぐ力をつけるための今後の成長投資に力を入れていくというのは納得できますが、もう少し配当も出してほしかったところです。
場中の決算発表後は株価が暴落しましたね。

累進配当は次年度以降に配当を減らすことができないので、増配幅も慎重になるのでしょうか。

累進配当のデメリットは、配当金減額リスクが少なくなる一方で、利益が大きく出た時にも増配幅が少なくなるところかなーと思います。

もちろん、インカム投資狙いでは配当が減額されないメリットの方が大きいので、投資目的を明確にすることが重要ですね。

ニチアス(5393)・日本トリム(6788)は配当方針を変更し、二イマルクが好きなDOEを導入しました。同時に、累進配当も掲げているので配当投資銘柄としてチェックしていきたいと思います。

日本トリムの配当方針はDOE3%とありますが、今期は記念配当40円を加えているので120円配当はDOE4.5%になるので注意が必要です。

DOEは単年度の業績変動による影響を受けにくい指標で、安定して配当金をもらうことができる配当方針です。

一時的に業績が悪化して利益が低くなってしまったとしても、DOEを基準とすれば大幅な減配リスクを低減させることができるため株主還元強化として採用する企業が増えています。

DOEが安定配当になる理由や配当方針としての特徴をわかりやすく記事にまとめたので、配当金投資としてDOE銘柄に興味を持っている方は是非、ご覧になってください。

その他の銘柄には業績連動型の配当政策を採用している景気敏感株もあるので、今期は業績好調であっても世界的に景気後退が指摘されている状況で、来期以降の業績も考慮する必要があると思います。

引き続き、増配発表の高配当銘柄に注目していきたいと思います。

本記事は投資を推奨するものではありません。
また、数値に誤りがある場合もありますので、最終的にはご自身で確認した上で判断してください。

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