決算発表に伴い、増配修正を発表した高配当銘柄を紹介します。
第5弾となる今回は、2022年11月10日~11日に増配修正を発表した25銘柄です。
10月下旬から11月中旬にかけて、2023年3月期の決算銘柄が中間決算を発表します。
(2023年3月期の中間決算は、2022年4月から2022年9月までの決算になります)
中間決算にもなると通期業績予想引き上げに伴い、配当金予想を増額修正する企業が出てきます。
この段階で増配修正してくれる企業は、今後の業績に対して自信があり、かつ株主還元に力を入れていると思います。(増配修正を発表したのに、終わってみればやっぱり無理でした・・・というのでは投資家の信用を損ねてしまいますからね)
二イマルクは中間決算で、次の①~③のような銘柄に注目していますが、今回は①の増配修正を発表した銘柄を紹介したいと思います。
①:業績引き上げに伴い、増配修正
②:業績引き上げをしたものの、配当は据え置き
③:中間決算で進捗率は高いものの、業績・配当は据え置き
MS-Japan(6539)は増配発表時に配当方針を変更し、2025年3月期まで配当性向100%に引き上げました。
最近になって、資本効率を高めるために利益を内部留保せずに株主還元に充てる企業が増えてきているように感じます。
例:伯東(7433)、高千穂交易(2676)、パイオラックス(5988)、帝国電機製作所(6333)
自己資本比率が高い方が不足の事態になっても安心ですが、必要以上に自己資本を高めるとROEが見劣りし、効率的な経営をしていないと投資家の評価が低くなってしまうからでしょうか。
二イマルク的には、酒井重工業(6358)に注目していました。
1Q決算後に業績好調で、今後、増配修正が期待できる4銘柄を紹介しましたが、酒井重工業はそのうちの1社でした。
配当方針にDOEを採用していますが、ROEが6%以上の場合は配当性向50%と業績好調時に利益の果実も還元してくれます。
原材料価格高騰などのマイナス面もありそうだと思っていましたが、中間決算でも好調さを維持しています。
今回の中間決算で、配当予想を165円から180円に増配修正してくれました。
DOEは単年度の業績変動による影響を受けにくい指標で、安定して配当金をもらうことができる配当方針です。
一時的に業績が悪化して利益が低くなってしまったとしても、DOEを基準とすれば大幅な減配リスクを低減させることができるため株主還元強化として採用する企業が増えています。
DOEが安定配当になる理由や配当方針としての特徴をわかりやすく記事にまとめたので、配当金投資としてDOE銘柄に興味を持っている方は是非、ご覧になってください。
その他の銘柄には業績連動型の配当政策を採用している景気敏感株もあるので、今期は業績好調であっても世界的に景気後退が指摘されている状況で、来期以降の業績も考慮する必要があると思います。
引き続き、増配発表の高配当銘柄に注目していきたいと思います。
本記事は投資を推奨するものではありません。
また、数値に誤りがある場合もありますので、最終的にはご自身で確認した上で判断してください。
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